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各国のECイベントシリーズ
「中国のECイベント特集」

各国のECイベントシリーズ</br>「中国のECイベント特集」<!--tomishige-->

はじめに

コロナ禍でも発展し続けるEC市場、中国。日本からの越境ECを考えるている人なら、誰もがまず初めに検討する国だといっても過言ではありません。

日本はもちろん、世界各国が注目し続けるそのその巨大な市場では、毎月のように様々なECイベントが行われています。ここ数年、その様子は日本のニュース番組でも多く取り上げられ、その規模や、動くお金の大きさに驚いた人も少なくないことでしょう。

今回はそんな中国で行われるECイベントについてご紹介いたします。

中国のECセールスイベント

11月11日「独身の日(W11)」

日本でもすでにおなじみとなった中国のECイベントといえば、、11月11日の「天猫ダブルイレブンショッピングフェスティバル」、通称「独身の日」でしょう。

元々は「光棍説(こんこうせつ)」と呼ばれる、パートナーのいない人々が集まってお祝いする日でしたが、2009年にECプラットフォーム最大手のアリババが大規模なセールを開始。中国ECにおける最大の割引イベントになるとともに、今では中国全土でセールが行われる日となりました。

2020年の「独身の日」には過去最大となる25万以上のブランドが参加し、そのうち3万1,000の海外ブランドが中国向け越境ECを通じての参加でした。参加した消費者は8億人以上、最終的な流通総額は過去最高となる4,982億元(約7兆7,200億円)を達成。また、中国向け越境ECにおける国・地域別のGMV(流通総額)ランキングでは日本が2016年から5年連続で1位を獲得しました。日本国内のニュース番組等でも取り上げられたので、目にした人も多いのではないでしょうか。

また、新しい試みであるライブストリームによる商品販売も大きな話題となりました。この「買い物の祭典」は今後さらに規模を拡大していくことでしょう。

3月8日「女神デー」

続いてご紹介するのは、通称「女神デー」です。もともとは、女性への差別撤廃と女性の地位を訴える日として国連が「国際女性デー(International Women’s Day)」を制定しました。

日本ではまだあまり馴染みがない「国際女性デー」ですが、中国では「婦女節/女神デー」として広く知られており、女性社員にプレゼントが配られたり、女性社員は半日お休みとなったりする会社も少なくないそうです。筆者としては、羨ましい限りです。

そしてこの「国際女性デー」に合わせ、天猫の「クイーンフェス(女王節)」や、京東の「バタフライフェス(蝴蝶節)」など、主に女性ユーザー向けたショッピングイベントが展開されています。どちらも化粧品や女性向けのブランド品を中心に、割引やタイムセールなど、お得なキャンペーンを実施。コスメをはじめとするレディース商材を扱う企業にとっては、非常に重要なECイベントとなっています。

また、女性向け商品のECイベントとしては、2月14日「Valentine’s day」や5月20日「母の日」、5月20日「告白の日」も注目すべきECイベントです。女性はもちろん、プレゼント需要として幅広い年齢層の男性もターゲットとなっています。

12月12日「W12セール」

最後にご紹介するのは、W12セールです。

「独身の日」や「618Featival」が大手メーカーが多数出店するB2Cモールのイベントであるのに対し、12月12日に行われるタオバオの年末ECイベント「W12」は個人や中小企業が多く出店しているのが特徴です。有名ブランド品を買い漁ることよりも、新しい商品やユニークなショップとの出会いを楽しむ場として盛り上がっています。

また、W12はオンラインショップだけでなく、オフラインショップも重視されているという点でも他のECイベントと異なります。世界的に見ればまだ「独身の日」ほど認知度は高くないものの、オフラインも強いW12は、老若男女問わず参加できる国民的なセールイベントとなっているのです。

多くの地域への配送が無料、大幅な値引き率といった点も消費者にとっては魅力的。TikTokでライブコマースを見た人に対して割引券を配るなど、各SNS上でもイベントへの誘導を広く行っているようです。

まとめ

今回は巨大なEC市場、中国で行われているECイベントを紹介しました。ここで取り上げたイベント以外にも大小さまざまイベントが毎月のように行われているようです。 これからますますヒートアップすること間違いなしの中国ECに、今後も目が離せません。


《 参考・画像出典》Alibaba JAPAN

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著者近影

TOMI

制作ディレクターとか進行管理とかリソース管理してます。 欧米もアジアも好きですが次は南米あたりに住みたい。

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