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各国のEC事情シリーズ
「韓国のEC事情大解剖」

各国のEC事情シリーズ<br/>「韓国のEC事情大解剖」<!--ide-->

はじめに

日本から最も近い外国である「韓国」。

国交はあまりいいものではありませんが。物理的な距離に加え韓国コスメやカルチャーなど日本市場への影響が高い傾向があり、両国ともECサイトで流通を行う企業も多いです。

今回は、そんな韓国におけるEC事情や人気のECサイトをご紹介します。

韓国のEC事情

韓国のEC市場

韓国はネット販売市場が急成長し、近年(過去10年程)でBtoC取引額は前年比20%の増加を示しています。

リードタイムが3日程で国内の配送時間に匹敵する流通網が引かれており、大手のAmazonやiherb等のモールは韓国に拠点を設置しています。

国策としてITを特化させているということも特徴としてあります。

また、モールの他にモバイル取引も盛んに行われています

その為、意外な話ではあると思いますが、韓国は日本よりもEC化率が高く、ネットで商品を買うことが当たり前な環境です。

商品を選ぶ時には近年の日本と同様に、口コミや商品の歴史やブランドストーリーを重要視するという傾向があるので、日本で作成したECサイトの概念を転用することで展開ができます。

消費者傾向として単純な製品情報や値段、その他サービスなどに食いつくというよりかはそのコンテンツ自体も含めて考えるというものがあるので、SEOとしての概念を盛り込んだサービスページ(コンテンツマーケティング)も有効だと思われます。

全体の構成、翻訳を現地にローカライズして行い、「深掘り」していくことが重要です。

先にも記載している通り日本と仲が悪い部分もありますが、化学製品、精密機械、アパレル、雑貨、サプリメント等、身体に入れるものであっても日本製品需要は高いようです

韓国の人気商品

韓国のECにおける人気商品はこちらです。

  1. アパレル
  2. 家電・家具
  3. 食料

この他にも、メディア関連商品、子育てグッズ、ゲーム類等、幅広い商材が韓国のEC市場では売買されています。 

《出典》www.eMarketer.com

韓国の主なECサイト

韓国では様々なECサイトが利用されていますが、今回はその中でもよく使われているものをいくつかご紹介します。

G-Market

G-Market とは、月間訪問者数 2,200 万人とし、韓国で巨大市場を持つEC サイトです。モール型で 複合サイトとして展開 、化粧品からファッション、旅行の予約など、様々商材を扱っています。

登録すれば出展することは可能ですが、厳しい審査があったり、対応可能言語が中国語、英語、韓国語のみになっていたりなど、日本企業にとって進出が少し難しい特徴があります。

HP:G-Market

11st

SK Planet社が2008年に展開。出店審査の必要がないオープンマーケット型モールで韓国をはじめ、アジア諸国にも広がっており、サイトでの買い物時にユーザーは希望の通貨を選択できます。

衣類、宝石、食料品、電子機器などを販売しており、ユーザーが割引に使用できるポイントやマイレージシステムを導入しています。また海外発送も行っています。

HP:11st

Coupang

Coupang社は、韓国だけでなく世界的にも急成長しているeコマース企業の1つで、スマートフォンで約70%の売り上げを伸ばしていると報告されています。

即日配達サービスも存在する敏腕モールと言えます。

HP:Coupang

《参考》LIFE PEPPER

《参考》トゥルーコンサルティング株式会社

まとめ

韓国のEC市場はますます活発化することが予想されています。Google、Yahoo、Facebook等の日本でお馴染みの検索エンジンをそのまま使うことができる韓国は、海外進出を考える際に見逃してはならない国です。

しかし、ご覧の通り、韓国では多くのECモールが乱立している状況で、モバイル取引か独自ドメインでの自社製品の特徴や良さを全面的にアピールしているコンテンツが必要となります



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スターフィールド編集部

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