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2020/10/17

台湾越境EC専門家4人が語る
オンラインセミナーレポート

台湾越境EC専門家4人が語る<br>オンラインセミナーレポート

2020年10月15日、台湾向け越境ECの支援事業を行うアジアンブリッジ社と、後払い決済AFTEEのネットプロテクションズ社をお招きして、台湾越境ECセミナーを開催しました。今回は、そのダイジェスト版を実際にセミナーで用いられたスライド(一部抜粋)を使ってご説明いたします。

    目次

  1. 台湾ECの最新事情
  2. 台湾通販のWEB集客手法
  3. 台湾の最新決済事情~LTVを意識した決済戦略とは~
  4. 最短1か月で台湾進出!コロナ時代の越境ECの始め方

1.台湾ECの最新事情

第1部では、アジアンブリッジ社の阪根様から、最新の台湾越境EC事情についてお話しいただきました。

新型コロナウイルスの影響により、コロナ前とはまた違った成長を見せている越境EC。台湾においては、越境EC市場が17%のスピードで伸びているというデータもあり、これからますます伸びていくのであろうと思われます。一方で、多くの業者様がEC市場への参入を強化していることから、ECにおける競争が激化しているそうです。


また、非常にタイムリーな情報として、独身の日(11月11日)のキャンペーンについてもお話しいただきました。Googleトレンド上では2月の春節が独身の日よりも検索数が多いのですが、健康食品や化粧品といった観点では、独身の日での売り上げの方が多いとのことです。また、独身の日の取引額は上記のグラフの通り、年々伸びてきており、キャンペーン対策をされない事業者様ですと、他の月よりも売り上げが低迷してしまうといったこともあるため、台湾の方々への訴求法として、キャンペーンは必須となってきます。

2.台湾通販のWEB集客手法

第2部では、同じくアジアンブリッジ社の濱﨑様より、もう少し具体的にECにおける集客手法について、お話しいただきました。

台湾の商習慣の中でも特に新規顧客獲得に繋がる重要なポイントとして、「口コミ」や「SNSでのコメント」といったものがあります。ネット上で話題になっていたり、誰かが使っているということをアピールすることで、台湾人の方が安心して購入していただけるということです。

そのため、販売開始時期にはKOLやモニター等を活用して、積極的に口コミを作り出すことが大切です。また、広告バナーやクリエイティブなども、日本で行っている施策にとらわれず、台湾向けに様々なものをテストして最も効果的な方法を探し出すことが、台湾での成功の近道になります。


そして、販売開始から順調に売り上げを伸ばしたのち、より一層事業を拡大させていく際には、ECモールへの出店や、現地の店舗へと販路を拡大していくことを検討されても良いのかもしれません。


また、リピート率向上を狙った施策として、空き箱回収をしてくれたお客様にプレゼントを渡すという方法でリピート率が向上したという実例もご紹介いただきました。

3.台湾の最新決済事情~LTVを意識した決済戦略とは~

第3部では、ネットプロテクションズ社の松倉様に、台湾の決済事情についてお話しいただきました。

中国のQRコード決済や、最近のキャッシュレス化の流れの中、台湾の決済事情をイメージされると、かなり電子化が進んでいるのではないかと考えられる方も多いのですが、実はまだ、台湾にはまだ現金への安心感が強く、現金で支払う方が多いそうです。そのため、デジタル成熟度的な観点からでは、日本と同じくらいの感覚だということをご説明いただきました。


ネットショッピングにおいても、その現金主義の文化は残っており、クレジットカードの次にコンビニ支払いを選択される方が多いそうです。

コンビニ支払いとは、コンビニで商品を受け取り、そのままレジで支払うことができる台湾独自の決済方法です。コンビニ密集度世界No1かつ、女性の社会進出が進んでいる台湾だからこそ発達したサービスなのだと考えられます。

しかし、コンビニ支払いの抱える課題として、クレジットカード等の事前決済サービスと比べて受け取り拒否率が高いことが挙げられます。また、越境ECで日本から商品を送る場合、現地法人が必要なコンビニ支払いは導入することができません。

こういった課題を解決する方法として、同社の後払い決済サービスAFTEEを導入することで、コンビニ支払いの抱える課題を解決しつつ、既存の現金決済に対するお客様のニーズに応えることが可能になります。

4.最短1か月で台湾進出!コロナ時代の越境ECの始め方

第4部の弊社パートでは、システム会社目線でのアジア、特に台湾市場へのローカライズについてお話しさせていただきました。

松倉様にお話いただいたように、台湾においては現金で支払うことができるコンビニ支払いや、後払い決済といった対応が必須となってきます。一方で、中国ではWeChat PayやAli Pay、銀聯の3大決済に対応していないと購入に繋がりません。

越境ECでアジアの国々に進出される際には、こういった様々なポイントをローカライズしていく必要があります。


このようなローカライズの事情や支援業者様の豊富さ、そして親日国家である台湾は、最初の越境ECでの進出先としてオススメさせていただいています。

最後に

4人に登壇していただく盛りだくさんのセミナーとなりました。越境EC初心者の方も、既に行われている事業者様にとっても収穫のある時間になりましたら幸いです。

今回のセミナー内容や、各社サービスに関してご質問がございましたら、各社にお問い合わせください。

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スターフィールド編集部

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