結局の所どうなの?モール出品と自社サイトの違い。
はじめに
- 越境ECを始めるときモールから始めるべきか?自社サイトからか?
上記のようなことを越境ECの支援を行う際によく耳にします。国境を超えるだけで情報が錯綜し分からなくなってしまうからではないでしょうか。
我々は越境EC業界の黎明期から支援をしていますが、ファーストステップとして、どちらの販売方法がベストだと断言することは出来ません。
商材やブランドの認知度、経費や最終目標によって異なるからです。
とりあえずモールに出品しておけば売れるだろう。様々な施策を行いたいから自社サイト作っとおけばいいや。では、絶対売れません。
なんとなく始めるのではなく、熟考し適切な販売チャネルを選定してください。
今回は自社サイトとモールの違いを簡単にまとめてみました。
簡単にまとめました
自社サイトとモールの違いはおおよそ国内も越境も同じです。
モール出品
モールはショッピングモールやスーパーマーケットのような存在です。実店舗と異なる点は、モール内の商品登録点数に制限がないため、商品数が多く埋もれてしまう場合があるという点です。越境ECサイトは世界中から商品が集まっているためより埋もれやすいと言えます。
メリット
購入する商品カテゴリまで決まっているお客さんへの集客力が非常に高いのが特徴です。
柔軟性に欠けますが、販売に際しての最低限の機能がついており、シンプルな構造で運用しやすいというのも特徴として挙げられます。
デメリット
・価格競争が起こる。
・収益性が低い。
・顧客情報が取れない。
実は…
無料で出品できる越境モールもあります。
「Shopee」
《出典》shopee
Shopeeは2015年にシンガポールで最初に立ち上げられました。短期間で急速に発展し、マレーシア、タイ、台湾、インドネシア、ベトナム、フィリピン展開中です。
自社サイト
メリット
実店舗でいうメーカー直営店という役割を果たす自社サイトは、取得情報を管理下に置け、柔軟な施策を打つことが出来るのが特徴です。
また、顧客にブランドの世界観を伝える事が可能となります。
デメリット
・コストがかかる。
・求められるスキルが高い。
実は…
日本のページをベースに対象言語に変えるだけで展開可能なものもあります。
また、自社サイトの強みを存分に発揮するには柔軟なカートシステムが必要です。特に、アジア市場では各国にローカライズする必要があります。
各チャネルに各役割を。
以下のように、各チャネルに具体的な役割を持たせることで相乗効果を狙うことが出来ます。
プロモーションを行い販売を加速する販売チャネルとしての【モール】
既存顧客、ファンとの接点を持ち続けるための【SNS】
ブランドの世界観を伝える為の直営店としての【自社サイト】
システム会社として
先述した各チャネルの役割を活かすためには
・複数ある商品を比較するために、ある程度購入が決まった際に利用されるモールを選定する事。
・SNSターゲットの国民、年齢層が使っているSNSを選定する事。
・ブランド独自の世界観を伝える為の柔軟なサイトを作成できるカートシステムを選定する事。
が重要になってきます。
まとめ
大前提として各チャネルの特徴を理解し、商材と戦略、最終目標を設定することで、モールか自社サイトかを正しく選択することが出来ます。
しっかりとした導線設計を行い、各チャネルの強みを存分に発揮し売り上げを上げていきましょう。
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