各国の決済事情シリーズ「ラテンアメリカの決済事情を網羅」
はじめに
大陸ごとの大きい決済トレンドを見るシリーズ第二弾、今回はラテンアメリカを紹介致します。
ラテンアメリカは、中南米とも呼称され、アメリカに隣接するメキシコから南アメリカ大陸の南端、チリ、アルゼンチンまでが属します。南米大陸のガイアナ・スリナムを含みません。
主な決済手段
対面式の主な決済手段
ラテンアメリカ全体で見ると、現金支払いが主流です。
北アメリカ大陸が現金16%だったのに対し、ラテンアメリカは58%となっており、これは、タイと台湾の間に位置する水準になります。
以下にアジア総まとめ記事を執筆していますので、併せてご覧ください。
《出典》Worldpay
Eコマースの決済手段
オンラインで見るとアジアとは様相が異なります。クレジットカードの利用率が45%を超えており、アジアで比較するとシンガポールが突出して67%、シンガポール以外のアジア各国は軒並み20%代以下(台湾がかろうじて27%)なので、その間に位置しています。
《出典》Worldpay
まとめ
現金主義でオンラインにおいても、キャッシュレス決済比率が低い東南アジアと比べ、Eコマースにおいては、クレジットカードが普及しているのがラテンアメリカでした。
その背景として、アルゼンチンを拠点とするマーケットプレイス企業メルカドリブレがFintechを発展させているようです。アルゼンチンのAlibabaといった存在でしょうか。
オフライン、オンラインにおいても現金比率は減少し、キャッシュレス比率が高まっていくのは必然の流れですが、現時点においての普及率は、大陸ごとに大きく傾向が異なるということが分かります。
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