各国の決済事情シリーズ「フィリピンの決済事情を網羅」
はじめに
今回は各国の決済事情のまとめ第7弾としてフィリピン編をお送りします。
公用語として英語が使われており、アジアの英語留学先として人気のあるフィリピン。大小7,000以上の島で構成させる国家はどのような決済事情になっているのかお伝えします。
隣国のシンガポール、マレーシアの決済事情はこちらの記事をご覧ください。
主な決済手段
対面式の主な決済手段
他の東南アジア諸国と見られる傾向以上に高く、現金での支払いが上位を占めています。
クレジットカードはたった8%しか利用されていないのが現状となります。
《出典》Worldpay
Eコマースを含む通販全般の決済手段
フィリピンにおける特筆すべき傾向は代引きの利用率の高さです。これほど代引きが最も望まれている国は、アジアで他にありません。二番目にクレジットカードが位置しておりますが、数字は16%程度とここは他のアジア諸国と同じように、未だ現金ベースでの決済が多数締めていることがわかります。
前払いを前提とした越境ECでは決済の観点が難しいことが分かり、現地ECとして現金ベースのECサイトの展開が必要であることが分かります。
《出典》Worldpay
モバイル決済
<出典>https://aseanup.com/wp-content/uploads/2018/09/Philippine-Ecommerce-Landscape-2048×1448.jpg
- Gcash
- PayMaya
- Coins.ph
- TagCash
- Smart Money
- PesoPay
有力なモバイル決済サービスは上記になります。
GcashはGlobe Telecomというフィリピン国内2位のモバイルキャリアが提供するモバイル決済で、各国でプラットフォーマーであるモバイルキャリアが決済も囲っていくという動きは王道であることが伺えます。
《出典》Business Wire
まとめ
フィリピンにおいても現金主義が強く、決済事情はベトナムに近い位置づけになります。
ECとして進出する際に、現地に適合される決済手段を提供するのであれば、越境ECではなく現地ECとして現地法人の銀行口座アカウントと代引きを行う物流会社との連携が必要です。