各国の決済事情シリーズ「タイの決済事情を網羅」
はじめに
今回は各国の決済事情のまとめ第6弾としてタイ編をお送りします。微笑みの国タイは国民の大半が仏教を進行し、観光スポットの寺院もたくさんあり日本とも比較的馴染みが深いと国と言えるのではないでしょうか?
インバウンドには成功を収めている観光先進国の決済事情は果たしてどのようになっているのか今回もお伝えしていきたいと思います。
隣国ベトナムの決済事情はこちらの記事をご覧ください。
主な決済手段
対面式の主な決済手段
隣国マレーシアなどと近い水準で、現金での支払いが上位を占めており、クレジットカードは28%に留まっていることが分かります。
《出典》Worldpay
Eコマースを含む通販全般の決済手段
上位に位置するのが銀行送金、代引き払いと現金を起点にした決済が約半数を占めています。
クレジットカードでの決済は13%に留まっていることから、越境ECでのビジネスモデルでは決済の観点が難しいことが分かり、現地で現金ベースのECサイトの展開が必要であることが分かります。
《出典》Worldpay
モバイル決済
《出典》OK Nation
- TrueMoney
- Line Pay
- mPay
- AirPay
- SCB Easy
- K Plus
有力なモバイル決済サービスは上記になります。
アメリカ発のグローバル企業の姿はありません。
国外勢として健闘をしているのはメッセージングアプリとしてもシェアを持つLine有するLine Payになります。
主な決済手段でも出典明記をしたWordPayの中でもTrueMoneyの名前は上がっており、TRUE社が発行するモバイル決済アプリです。
TRUE社の本業はモバイルキャリアで業界3位に位置付けており、CPグループという巨大なコングロマリット企業の傘下企業になります。日本で例えるなら、au社が発行するモバイル決済といったところでしょうか。
《出典》Business Wire
まとめ
タイでは、未だ現金主義が根強く残っており、今までお送りした東南アジア諸国で並べると
ベトナム>タイ>マレーシアといった位置づけになります。
ECとして進出する際に、適合される決済手段を提供するのであれば、越境ECではなく現地ECとして現地法人の銀行口座アカウントと代引きを行う物流会社との連携が必要になります。
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