台湾のECモール最新事情
はじめに
日系企業の進出先として人気が高い台湾。
そのECモールは独自の進化をとげています。
台湾においては独自サイトで進出する場合が多いですが、ECモールでも販売することで新たな購入者層にリーチしたり、顧客満足度が向上することが期待出来ます。
しかし、日本からでは情報が乏しくどのようなECモールがありどのような特性があるのかを把握することは容易ではありません。
そこで今回は2020年1月時点の最新情報をもとに台湾ECモール事情をまとめました。
台湾ECモールアクセス数ランキング
順位 | ECモール名 | 月間アクセス数 |
1位 | Shopee蝦皮購物 | 4354萬月訪客數 |
2位 | PChome網路家庭平台 | 3845萬月訪客數 |
3位 | momo購物平台 | 3686萬月訪客數 |
4位 | 露天拍賣 | 3247萬月訪客數 |
5位 | Yahoo奇摩平台 | 2982萬月訪客數 |
6位 | 博客來 | 1427萬月訪客數 |
7位 | Rakuten台灣樂天市場購物網 | 912萬月訪客數 |
8位 | 生活市集 | 649萬月訪客數 |
9位 | 東森購物網 | 401萬月訪客數 |
10位 | Pcone松果購物 | 383萬月訪客數 |
《出典》TOP10.com
1位 Shopee蝦皮購物
2019年日本企業向けの出品サービスも始まったShopee。
東-東南アジアの若い世代を中心に爆発的な人気を誇ります。
2019年にはついに台湾No.1モールとなりました。
HP:Shopee蝦皮購物
2位 PChome網路家庭平台
PChome網路家庭平台は台湾最大のECプラットフォーマーです。
複数のサービスを展開しており、様々な革新的な試みを行っています。
例えばPChome 24h購物は24時間以内の配達を保証する台湾初のサービスで、台北市内には6時間以内で配達しています。
HP:PChome網路家庭平台
3位 MOMO購物平台
PChomeと比較されることが多いですが、MOMOの方がページの作り込みが可能で、価格だけではなく商品力をアピールして購買につなげることが可能という特徴があります。
その特性上、コスメ等日系企業の得意分野にマッチしており、日系企業にも多く利用されています。
HP:MOMO購物平台
4位 露天拍賣
PChomeとebayの合弁会社である露天拍賣。
台湾最大の売上を誇るオークションサイトです。
HP:露天拍賣
5位 Yahoo奇摩平台
日本のYahoo!ショッピングの台湾版で、100万を超える幅広い商品ラインナップを誇ります。
HP:Yahoo奇摩平台
6位 博客來
博客來はbooks.com.twというドメインからわかるように、元々は書籍の販売からスタートしました。現在では食品や家電などの販売も行っています。
HP:博客來
7位 Rakuten台灣樂天市場購物網
統一グループとの合弁会社として設立された、台湾版の楽天市場です。
8位 生活市集
消費財を中心としたサイトですが、電化製品などの販売も行っています。
HP:生活市集
9位 東森購物網
台湾初のテレビショッピング企業が運営するサイトです。
HP:東森購物網
10位 Pcone松果購物
モバイルを中心として様々な新しい割引やサービスを提供するサイトです。
HP:Pcone松果購物
越境ECの動き
前章は台湾国内のECモールの一覧でしたが、国外も含めたデータがこちらになります。
海外から購入するという動きが目立ちます。
その中でも淘宝からの購入が圧倒的に多いことがわかります。
《出典》i-Buzz Resarch
まとめ
台湾では独自に進化したモールが取引の多くを占めていました。
しかし、Shopeeが急成長しアクセス数1位を獲得するほど台湾人に受け入れられることに成功しました。
Shopeeは日本からも出品できるのでテスト販売は比較的簡単に行えます。
その他現地モールは現地に在庫を置く必要がある場合が多いので販売する場合は現地の代行会社などのサービスを利用すると良いと思います。
台湾人は海外からの購入=越境ECを日常的に利用しているので、海外から購入するという心理的ハードルは比較的低いと言えます。
現地モールや越境ECなど、商品の特性に合わせて販売手段を検討することでより効果的に販売出来ます。
関連記事はこちら